こんにちはkiyoです。
個人事業主に最大30万円支給される一時支援金を申請してみたので、
申請のためのポイントを解説します。
まず一時支援金とは?
・コロナ禍の緊急事態宣言の影響緩和のための、中小法人、個人事業主向けの支援金。
・法人は上限60万。個人は上限30万。
・緊急事態宣言に伴う飲食店時短営業、
または外出自粛等の影響で売り上げが減少した事業者が対象。
・減少の基準は2019年または2020年の1,2,3月のいづれかの月の売上と比べ、2021年の1,2,3月のいづれかの月の売上が50%以上減少していると申請できる。
・申請期間は2021年5月31日まで。
今回は個人事業主の申請方法に絞って説明します。
ではまいりましょう。
まず一時支援金申請のための3つのポイント
まずポイントから。
詳しくは後述します。
①わざわざ税理士さんもしくは会計士さんの事務所に行かなくてはいけない(事前確認)
②提出書類の「取引先情報一覧」がわかりにくいし
作成が面倒
③緊急事態宣言の影響で売り上げが減少したという因果関係を具体的に説明できなければならない
正直今回の申請はかなりめんどくさかったです。
忙しい人はやる気起きないんじゃないでしょうか。
特に①は心理的にも時間的にもハードル高いです。
不正受給を防ぐためにこのような手続きが設けられているようです。
ただこの3点だけ乗り切れば、それ以外は申請サイトに従って必要事項を記入、必要書類を添付していくだけです。郵送とかする必要もありません。
あと日頃から確定申告を税理士さんに任せている人は①をスキップできますし、提出書類の確定申告書も自分で用意する必要がないはずなのでかなり楽だと思われます。
では申請の流れを説明していきます。
申請IDはメモっておこう
・まずは一時支援金のホームページにアクセス。
・ページ右上の「マイページ」から「始めて登録する方はこちら」に入り、申請のためのマイページの仮登録をします。
・仮登録で記入したメアドに仮登録完了のメールが来るのでそのメールのリンクから本登録をします。
・本登録をすると「【お知らせ】一時支援金申請IDを発番しま
・この申請IDは申請の最後のほうで行う①(事前確認)のとき必要なので、すぐに確認できるようにメールを保存するなり、IDをメモアプリなどにコピペしておくことおススメします。
申請フォームに入力
さてマイページにログインし、ここから申請作業スタートです。
申請フォームは6ページにわたります。長いです。
ただ入力した内容は自動保存されているので途中でページを離れても再度ログインすれば続きから入力できます。これはいい所だなと思いました。
・最初に基本情報、住所氏名、生年月日、職業、開業年数、口座情報などを入力します。
・通帳の表紙と1,2ページ目の画像を添付します。
・次に売上の項目です。ここはちょっとめんどくさくて、2019年1月から2021年3月までの前月の売上額を入力しなければなりません。
・売り上げの入力のために2019年と2020年の確定申告書類をすぐに確認できるように、手元に用意しておきましょう。前述しましたがこれは①(事前確認)の際の提出書類でもあるので必須です。
添付書類は要注意
申請フォーム最後の6ページ目に書類データの添付をしていきます。
書類は下記のとおりです。
・2019年と2020年の確定申告書B第1表
・2019年と2020年の所得税申告書決算書1ページ目と2ページ目
・本人確認書類(免許所など)
・人によっては納税証明書など(詳細省略します。申請フォームで確認してください。)
・2021年対象月の売上台帳
・宣誓書
・その他書類/取引先情報
最初の2つは確定申告の書類なので問題ないと思います。
ただ、紙でしかこの書類を保管していない人は(あんまりいないと思いますが。。)いちいちデータにしないといけないのは面倒ですね。
やっかいなのは下の3つです。
売上台帳は、お使いの会計ソフトで2019年と2020年のデータを開けばカンタンな手順で売り上げの帳簿を印刷したりPDF化したりできるんですが、あまりやったことがない人が多いと思います。その場合やり方を調べなきゃいけなかったりして手間取ります。
下記に僕も使ってる「やよいの青色申告」でのやり方のリンクを貼っておきます。
宣誓書と取引先情報一覧は「資料ダウンロード」から
残り2つの宣誓書と取引先情報は時間かかりました(汗)
宣誓書ってどうやって書けばいいんだろう?
取引先情報って何を書けばいいの?
とわからなくなり、一時支援金事業コールセンターに電話しました。
ところが繋がった相手がまだ入ったばっかりの人(本人がそう言ってました)で全然よくわからず、20分ぐらいいろいろ質問して、ようやくこの2つの書類は事務局(申請先)が用意したフォーマットがあって、それを一時支援金のホームページからダウンロードして記入するんだとわかりました。
ホームページの上部の緑のバーの、、
次のページの「みなさまへ」の、、
さらに下にスクロールして、
ここに宣誓・同意書と取引先情報一覧のフォーマットがあります。
宣誓書は印字された長い宣誓文の最後に自分の名前を記入するだけでいいのですが、取引先情報一覧はちょっとめんどくさいです。
取引先情報一覧
下記が「取引先情報一覧」(Wordデータ)です。2ページあります。
1ページ目は申請者情報と該当項目にチェックをするだけです。
2ページ目は2019、2020、2021年の1~3月の中でそれぞれ売り上げの多かった取引先を多い順に2つ記入します。
ここで面倒なのが、赤丸で囲いましたが「法人番号」を記入しなければいけないことです。
法人番号なんて知らん!!!
と思いましたが何のことはない、ググればすぐに国税庁法人番号公表サイトというページが見つかりました。ここで取引先の法人番号を確認して記入しましょう。
事前確認 税理士や会計士に書類を確認してもらう
以上で申請フォームの入力は完了です。
これでいざ申請!とできると思いきや、フォームの「申請」ボタンはまだクリックできません。
クリックするには事前確認(税理士や会計士に提出書類を確認してもらう)をしなければなりません。
どこの税理士、会計士に頼めばいいんだ??!!あとめんどくせぇよ!!!
と叫びたくなりますが、一時支援金のホームページの、、
するとこのようなページが開きます↓
ここに自分の住んでいる市区町村を入力すると、自宅周辺で事前確認を実施している税理士事務所や会計事務所、青色申告会などの名称、電話番号、住所が出てきます。
それを見て自宅から近い所を選び、まず電話をかけましょう。
ただ注意点があります。
ここで出てきた事務所等は誰にでも事前確認をやってくれるとは限りません。
常日頃から顧問として税務を受けをっている事業者(つまりお客さん)の事前確認しかしないという事務所も記載されているんです。
なのでこれは一軒一軒電話して確認していくかありません。
またこの事前確認は有料です。
料金も事務所によってまちまちだそうです。僕の場合は5000円でした。
売上が減少してお金がなくて申請しているのに、
「5000円も払えないヤツは申請すんじゃねぇ!!」
と国から言われているような感じがして何とも気分が悪かったですが、事務所側も国から余計な仕事を押し付けられて、タダではやってられないでしょうし、かといって国からお金が出るわけでもないので、申請者が負担する形になったんだと思います。
ともあれ税理士のお世話になっていない僕でも受け入れてくれる税理士事務所を見つけ、予約して足を運びました。
税理士さんから言われたこと
事前確認に持参するものは以下の通りです。
・2019年、2020年の確定申告書の控え
・2019年1月から2021年3月までの売上台帳
・2019年1月以降の取引を記録している通帳
・本人確認書類(免許所など)
・宣誓同意書
・申請ID (口頭で伝えました)
書類に不備がなければ問題なく確認は終わります。
一点、税理士さんから言われたのが、
「緊急事態宣言の営業時短要請や外出自粛要請ので、具体的に自分の仕事にどのような変化がおきて売り上げが減少したのかちゃんと説明できるようにしてください。事務局から連絡がきてこのことを確認してくるかもしれませんので。」
ということです。
「ただ何となくコロナの影響で売り上げが落ちた」ではダメだそうです。
それだと単に自分のせいで売り上げが落ちただけかもしれないからです。
僕のところにはまだ事務局からの確認の連絡はきてませんが、もし来たら、
「外出自粛要請の影響で、得意先の打ち合わせの場に出張して作業(イラスト制作)する仕事がほぼなくなったので売り上げが減少した。」
と伝えようと思っています。
事前確認が完了すれば、自分の申請フォームのページ最後の「申請」ボタンがクリックできるようになります。
まとめ
改めてポイントを整理します。
①わざわざ税理士さんもしくは会計士さんに書類を確認してもらいに行かないといけない(有料)
②提出書類の「取引先情報一覧」がわかりにくいし
作成が面倒
③売り上げが減少したのは緊急事態宣言のせいだと納得させられるように説明できなければならない
僕も先日申請したばかりでまだ給付されるかどうかわかりませんが、めんどくさい申請手続きをやり切った中で気になった事をまとめました。
申請を考えている方の参考になれば幸いです。
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