夏バテ?それって【夏季うつ】かも?

メンタルヘルス

こんにちはkiyoです。

みなさん「夏季うつ」ってご存じですか?
正式には「季節性感情障害」といって、季節の変化によっておこるうつ病です。

大きくは「冬季うつ」と「夏季うつ」に分けられます。

「冬季うつ」の方がなる人が多いそうですが、気候が良く活動的になることの多い夏にうつになると、本人もそのことに気づきにくく、対処が遅れることがあるそうです。

僕自身双極性障害の治療中ですが、振り返ると夏の中盤から終わりごろにかけてうつ状態になっていたことがありました。

はじめて心療内科にいったのも9月でした。

という事で今回は「夏季うつ」についてその原因と対処法について自身の経験も交えて解説します。

「夏ってなんかダルいんだよね。」
「季節に関係なくメンタルに不安がある。」

という方の参考になれば幸いです。
ではまいりましょう!

夏季うつになる原因

なぜ夏にうつになってしまうんでしょうか?
原因は一つでなく、夏の様々な状況が重なってうつを引き起こすようです。

ポイントはやはり自律神経の乱れです。

一つ一つ説明していきます。

夏季うつの原因①日光の浴び過ぎ


夏の強い日差しを長い時間浴びるとメチャメチャ疲れますよね。
急激な体力の消耗。強い疲労感。

これがうつにとってもよくないそうです。
夏季うつの特徴的な要因といえます。

本来、日光を浴びることはうつにはいいんです。
日光を浴びると「幸せホルモン」と言われるセロトニンが脳から分泌されます。

ですので夏場でも外出して、適度に日光を浴びるのはいいことです。
ただ個人的にはなるべく日陰にいて、反射してくる日光を浴びるのでも十分だと思います。

日の当たり過ぎを避けるには日傘もおすすめです。

僕は昨年夏、炎天下の外出がイヤ過ぎて、思い切って折り畳みの雨傘を日傘代わりにさしてみました。

すると傘無しで歩くより全然楽でビックリしました。汗をかく量も少なかったです。これが遮光効果のあるちゃんとした日傘ならもっといいと思います。

最近では男性用の日傘も多く売られています。

「男が日傘なんて!」と最初は抵抗あるかもしれませんが、試してみてもいいのではないでしょうか?

 

夏季うつの原因②エアコン効かせ過ぎ

これはよくありますね。

炎天下を汗だくで歩いて、屋内に入ると空調が効きまくっていてめちゃくちゃ涼しい。というかむしろ寒い。
カフェで通された席がクーラーが直に当たる場所で凍えるほど寒い。もう店を出たい!

こんな経験みなさんあるんじゃないでしょうか?

熱い場所から急に寒い場所に来ると神経は常に緊張状態。交感神経が入りっぱなしです。

このような状況を繰り返すと自律神経が乱れ、さらにはメンタルにも悪影響だと言われています。

自宅のエアコンの温度設定に気を付けることはもちろん、外出時、不意に冷房の効きすぎている場所に行ってしまうことに備えて、薄手のカーディガンやシャツなど、バッグに入れてもかさばらず、さっと羽織れる上着を持ち歩くことをおススメします。

夏季うつの原因③夜更かし

夏休みや、お盆休み中は翌朝早く起きる必要がなかったりして、ついつい夜更かししてしまう人は多いでしょう。

しかし、これもうつにとってはよろしくありません。

夜更かしして何をするかというと、スマホなどブルーライトを浴びながらネット動画など刺激的なコンテンツを見がちです。
そうすると脳はさらに覚醒し、気が付けばもう外は明るくなり始めている。
そこまでいくと、自律神経はすでに乱れてしまっていると言っていいでしょう。

夜更かしは、休日の前の晩にしてしまうことが多いですが、そんな時でもいつも通りの生活リズムを守るよう意識しましょう。

・夕食をいつもと同じ時間にとる
・お風呂も同じ時間に
・テレビやネットを見るのもいつのと同じ時間に
・お酒をたしなむのも同じ時間と量で

いつもと同じルーティーンを守ることで、体と脳が「今日はもうこれくらいしとこう。」と感じてくれて自然と睡眠に向かえます。

夏季うつの原因④食欲の低下



これもあるあるですね。

暑さで食欲が落ち、冷たい飲み物や、さっぱりしたそうめんやそばばかり食べてしまう。

うつ対策の観点からいうと、このような食事が続くことでタンパク質不足になってしまうことが問題です。

タンパク質が不足すると脳はセロトニンを作り出せなくなってしまいます。
脳内のセロトニンの不足はうつ状態に直結します。

食事を含めセロトニンを作り出す行動については過去記事で書かせてもらっています。
よかったらこちらも併せてご覧になってみてください。

夏季うつの原因⑤活動的になり過ぎ


人はみな、夏にいい思い出を残したい。と願う生き物だと僕は勝手に思っています。

夏は当然気候もよく、日照も長く、自然とアクティブになります。

・この夏こそ仕事で結果出したい。
・夏期講習、頑張らないとヤバい。
・部活最後の大会、完全燃焼したい。
・この夏こそ恋人をつくりたい。
・この夏、あのフェスに行くことだけを生き甲斐に日々の仕事を頑張る。

そんな想いで人は夏に活動的になり過ぎ、かんばり過ぎてしまうのではないでしょうか?

しかし目標が達成できなくて落ち込む。
目標が達成できても、そのあと抜け殻のような状態になってしまう。

そこに自律神経の乱れが重なって、うつになってしまうのではないかと思います。

目標に向かって努力することはいいことです。

ただ、過度に「未来の自分」に期待をしたり、逆に不安になったり、そのことで頭をいっぱいにしてしまうのは注意が必要です。

これが進むと常に「心ここにあらず」になり、日常生活でうっかりミスが増えたり、目の前のことに手がつかなくなってしまいます。

「将来の自分」について考えることは必要ですが一番大切なのは「今」です。

こころの焦点があちこちに飛び回っていたら「今」に戻してあげることでバランスが保てるのです。

このように「期待」や「不安」で高ぶった気持ちを抑えるためには瞑想がおススメです。

人の脳は何もしないでいると、勝手に過去の後悔や将来の不安などストレスを感じる記憶や感情を意識にあげて、自分で自分を疲労させてしまうと言います。

それを断ち切るために思考をやめ、自分の呼吸や感覚に意識を向けるのが瞑想です。

「瞑想=宗教的なもの」と思っている人もいるかもしれませんが、そうではありません。

「瞑想=脳の疲れをとるもの」なのです。

詳しくはこちらも過去記事がありますので興味ある方はご覧になってみてください。
スキマ時間で簡単にできる瞑想など紹介しています。

まとめ

以上です。いかがだったでしょうか?
最後に夏季うつにならないためのポイントまとめます。

夏季うつにならないために
・日に当たり過ぎない

・冷房を効かせ過ぎない

・夜更かししない

・タンパク質をなるべく食べる

・夏だからってハリキリ過ぎない がんばり過ぎない

みなさん調子を崩すことなく、元気に夏を楽しみましょう!!

 

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